お尻、臀部

腰痛、なんとなく気になる

10年ぶりにお越し下さった女性の患者さま。

腰痛がずーーっと良かったそうです。がここのところ、なんとなく痛い。激痛ではないので病院に行くほどではないし、薬も必要ない。

でもふっと夕方だったり、多く歩いた日は痛むのだそうです。そんな時は湿布を貼って様子を見ていらっしゃるそうです。

痛む場所を手で教えていただくと赤い丸の部分でした。じつはココは、、、

 


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お尻なんです。

でも多くの人が腰と勘違いするところ。

 

青い線より上が腰で下がお尻です。

腰痛と言われて、ハイハイと治療に入ってしまうと治療方針を誤りかねません。

 

きちんと辛い場所、痛む箇所を手で教えて頂くことが大切です。そして痛むのはどういう時なのか、例えば動いた時に痛むのか?それともじっとしていても痛むのか?

 

丁寧に問診を行うと患者さんのつらさの実態が見えてきます。

 

この方は立位で前屈した時にお尻(赤いところ)が痛むという事が分かりました。

鍼とお灸で太ももの横を治療しましたら、同じ動作(立位で前屈)で痛みは消えていました。

痛む場所と原因は別のところにあることが多いものです。それを導き出すには丁寧な問診が大切です。

治って良かった良かった~

次のご予約の時までに同じところに痛みが出れば生活習慣が原因と思われますので、患者さんには「痛みが出るようになったら、どういう時に、どこが痛むのか観察して教えてください」とお願いしました。

 

 

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骨盤学

昨日、理学療法士(PT)の山崎かなみさんの「女性のカラダを守る骨盤学」でお勉強してきました。

久しぶりのにわか学生です、実技もあり面白かったです。やっぱり実技よね。私も講座を頼まれたら絶対に実技付きにしてますもん。

でその実技が(へー、女性のお股も触診しちゃうんだ~、PTの世界では普通の事なのかな・・・)とちょっと驚き。いや、もちろん服の上からなんですよ鍼灸の勉強会もけっこう脱ぐので、他の業界から見れば驚きかも、と思ったり。

さて、山崎さんが最後に動画を見せて下さいました。骨盤底筋群が収縮すると上にある膀胱が押されて変形するエコーの動画。

そこで思い出したのは少し前に読んだ泌尿器科のドクターの本。

加齢で膀胱の筋肉は固くなる

  ↓

尿が貯められない

  ↓

頻尿、夜間尿

と説明があり、どうすればいいかというと

答:膀胱の筋肉をストレレッチすれば膀胱の筋肉がしなやかに伸びる。でその方法が骨盤底筋を収縮させる。

という内容でした。

なるほど、骨盤底筋を動かすと上にある臓器は上方に押される(ストレッチされる)のがよ~く解りました。動画は理解が速い。

で今日さっそく難病指定の潰瘍性大腸炎で困っている患者さんに「骨盤底筋を動かして腸の状態を変えましょう!」と昨日の実技を伝授。

下腹の深層筋の動きで骨盤底筋の動きをチェックするのですが、患者さん、骨盤底筋を動かしたことがないらしく表層の腹筋に力が入ってしまいます。

そこで私がデモンストレーションして患者さんにその動きを触って頂きました。そうしましら患者さん、すぐに正しく筋を動かすことに成功されました。私自身が見本をお見せするのが治療に役立つのを実感しました。

実はその昔、スポーツトレーナーの講座で、この深層筋を動かすっ!の実技があり、なかなか出来なくて泣きながら練習したことがここに結実しました。

でも骨盤底筋を動かせば腹横筋も動くんですね、スポーツトレーナー講座の時に知っていれば、あんなに練習で苦労しなかったのにい~~

勉強会に行くと「あ、これも。あ、それも臨床にいかせる~」と考えながら参加するのが楽しいです。

 

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月経痛に血海、ツボの使い方を変えてみた

婦人科系のツボとして有名な「血海」があります。膝の上で内側です。婦人科に、なぜここが良いのか?自分で血海を使いながら長年不思議でしたが、その謎がやっと解けました!(と自分では思っている)その機序は前回のブログ「慢性骨盤痛症候群、月経痛、不妊に悩む方へ」

 

 

 

に書きました。実はその記事をアップした翌日に、まさに月経痛の最中!!という患者さんがいらっしゃったので血海を使って治療してみました。もちろん、血海というツボの使い方を大幅に変えました。

 

 

治療後に効果を伺うと「痛みが相当減った」とのこと。いいぞいいぞ!

 

その後の経過も良かったそうです。

 

何をしたかと言うと、卵巣のうっ血を改善してみたのです。

 

 

この方は鍼灸治療を受ける前は、排卵後~生理3日目まで約2週間、毎月鎮痛剤を飲んでいました。つまり1年の半分、1年間に6ヶ月間も鎮痛剤を飲んでいたのです。鍼灸を受けて現在、鎮痛剤は生理開始から3日間に減りました。それでも痛み自体はそうとう辛いので、この日も鎮痛剤を使いつつの鍼灸治療でした。

 

 

彼女のお母様も月経痛が重かったとのこと。それが出産を機に改善された話を伺いました。これはよく聞き話です、なぜ出産すると重い月経痛が良くなるのか?本当に不思議なんです。

 

 

そこで、閃いたことが1つありました。彼女にセルフケアを提案しましたので、もしこれが功を奏しましたら月経痛で辛いおもいをなさっている方々にお伝えしたいと思っています。

 

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慢性骨盤痛症候群、月経痛、不妊に悩む方へ

「下肢静脈瘤は自分で治せる」という本がずっと気になっていました。

 

というのは静脈瘤が女性に多いため、メイ治療室の患者さんにも時々足の静脈瘤でお悩みの方がいらっしゃるからです。静脈瘤の症例はこちらです。そこで自分で治すその方法に興味がありました。

 

最近、図書館を通りかかるチャンスがあったので図書館に寄って「静脈瘤」で検索すると上記の本が出てきました。借りて読むと、やっぱりね!だから鍼灸が効果があるんだ、という箇所と、へえ~、そうなっていたんだ!という箇所がありました。

 

そのへえ~とは。

 

下肢静脈瘤にはいくつかタイプがあります。その1つの「陰部静脈瘤」です。

 

名前の通り外陰部にでるのですが、内股や太ももの裏側にもコブが現れます。

 

その足の静脈瘤の写真は、患者さんのSさんが月経時に太ももが辛いとおっしゃる部位と同じです。

 

その説明は「妊娠、出産時に卵巣のまわりの静脈瘤から起こり、生理のたびに痛みやむくみなどの症状が現れるのが特徴」とあります。

 

さらに「閉経すると症状は軽くなるか消失」するとも書いてあるのです。

 

その太ももの場所は血海というツボがあるあたりです。このツボは血の集まるところで、女性の血の道症、いわゆる月経困難症や更年期症状などに効くと古来より伝わるツボです。

血海は卵巣と血管でつながりがあったのです!

ここにへえ~と驚いたのです。

 

私が下肢静脈瘤の患者さんを拝見した経験から知っていることは、静脈瘤のコブがあるところは筋肉が硬くなっています。

 

この本に書いてありますが、静脈血を心臓に戻す方法のひとつに筋ポンプ作用があります。足を動かすと足の筋肉が、足の静脈を圧迫して足の血液を心臓に押し上げるのです。この筋ポンプ作用の働きが低下すると下肢静脈瘤になるのです。

 

鍼灸で、静脈瘤の周りの硬い筋肉を鍼灸でほぐしますと、筋肉が伸びたり縮んだり働きが良くなります。筋ポンプ作用を復活させると、歩いている時に足の静脈血が心臓に戻され下肢静脈瘤は改善されるのです。私も鍼灸が静脈瘤に効く機序はこれだと思っていたので、ここまでは想定内でした。

 

本の説明から、陰部静脈瘤の例として写真にコブが写っているところを鍼灸で刺激すれば卵巣まわりの血流を良くすることができる、ということを得たのが収穫でした。

 

妊娠をご希望の方の鍼灸治療にこの写真が大きなヒントになると確信しました。

 

さらに調べますと、慢性骨盤痛、骨盤内うっ血、下肢静脈瘤はお互いに関連があるようです。足の血行を改善すると慢性骨盤痛が良くなるということもわかりました。ここでも足のどのツボを使うのが最善策かがポイントになりますね、ちょうどこの本の写真がヒントになると思います。

 

鍼灸が月経痛に効いたり、不妊治療に効果があるという論文のエビデンスの1つとして骨盤内や卵巣まわりの血行を改善できるからなのですね。

慢性骨盤痛症候群、月経痛、不妊治療に血海というツボを使うのはもちろん、そこを伸びやかにする治療をすればさらなる効果があるだろうと、いろいろと考えているところです。

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