左腰が痛いんです、歯科衛生士の巻

痛みの原因は、別の場所にあるシリーズ。

今回は歯科衛生士のAさんです。左腰が痛いとのこと。

いつ痛いのか?

常に痛いのか?

 

Aさん:いいえ、仕事の後でウチに帰ってから気になるんです。

 

私:ふう~ん(仕事の姿勢が原因かな。。。)じゃあ仕事の姿勢はどうなっているのか、ちょっとココでやって見せてもらえる?

まず、患者さんの椅子のどこに立つんですか?

 

Aさん:うーん、右にも立つし、左にも立つし。左に立つ時はバキューム(唾液吸い取り機)を持って左手で引いてます。

と言ってAさん、グイッと左手を後ろへ引く動作をする

ピンポーン、ピンポーン♬

左腕を後ろに引いたよね? 引いたね!

その腕を後ろに引く筋肉こそ、腰から来てるのよ。

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で左肩(青の矢印)に鍼灸して、左の腰痛(赤の丸)が解決しました~~

原因は痛いところ、辛いところには無いことが多いです。これが閃くときが嬉しい瞬間です。

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腰痛、なんとなく気になる

10年ぶりにお越し下さった女性の患者さま。

腰痛がずーーっと良かったそうです。がここのところ、なんとなく痛い。激痛ではないので病院に行くほどではないし、薬も必要ない。

でもふっと夕方だったり、多く歩いた日は痛むのだそうです。そんな時は湿布を貼って様子を見ていらっしゃるそうです。

痛む場所を手で教えていただくと赤い丸の部分でした。じつはココは、、、

 


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お尻なんです。

でも多くの人が腰と勘違いするところ。

 

青い線より上が腰で下がお尻です。

腰痛と言われて、ハイハイと治療に入ってしまうと治療方針を誤りかねません。

 

きちんと辛い場所、痛む箇所を手で教えて頂くことが大切です。そして痛むのはどういう時なのか、例えば動いた時に痛むのか?それともじっとしていても痛むのか?

 

丁寧に問診を行うと患者さんのつらさの実態が見えてきます。

 

この方は立位で前屈した時にお尻(赤いところ)が痛むという事が分かりました。

鍼とお灸で太ももの横を治療しましたら、同じ動作(立位で前屈)で痛みは消えていました。

痛む場所と原因は別のところにあることが多いものです。それを導き出すには丁寧な問診が大切です。

治って良かった良かった~

次のご予約の時までに同じところに痛みが出れば生活習慣が原因と思われますので、患者さんには「痛みが出るようになったら、どういう時に、どこが痛むのか観察して教えてください」とお願いしました。

 

 

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慢性骨盤痛症候群、月経痛、不妊に悩む方へ

「下肢静脈瘤は自分で治せる」という本がずっと気になっていました。

 

というのは静脈瘤が女性に多いため、メイ治療室の患者さんにも時々足の静脈瘤でお悩みの方がいらっしゃるからです。静脈瘤の症例はこちらです。そこで自分で治すその方法に興味がありました。

 

最近、図書館を通りかかるチャンスがあったので図書館に寄って「静脈瘤」で検索すると上記の本が出てきました。借りて読むと、やっぱりね!だから鍼灸が効果があるんだ、という箇所と、へえ~、そうなっていたんだ!という箇所がありました。

 

そのへえ~とは。

 

下肢静脈瘤にはいくつかタイプがあります。その1つの「陰部静脈瘤」です。

 

名前の通り外陰部にでるのですが、内股や太ももの裏側にもコブが現れます。

 

その足の静脈瘤の写真は、患者さんのSさんが月経時に太ももが辛いとおっしゃる部位と同じです。

 

その説明は「妊娠、出産時に卵巣のまわりの静脈瘤から起こり、生理のたびに痛みやむくみなどの症状が現れるのが特徴」とあります。

 

さらに「閉経すると症状は軽くなるか消失」するとも書いてあるのです。

 

その太ももの場所は血海というツボがあるあたりです。このツボは血の集まるところで、女性の血の道症、いわゆる月経困難症や更年期症状などに効くと古来より伝わるツボです。

血海は卵巣と血管でつながりがあったのです!

ここにへえ~と驚いたのです。

 

私が下肢静脈瘤の患者さんを拝見した経験から知っていることは、静脈瘤のコブがあるところは筋肉が硬くなっています。

 

この本に書いてありますが、静脈血を心臓に戻す方法のひとつに筋ポンプ作用があります。足を動かすと足の筋肉が、足の静脈を圧迫して足の血液を心臓に押し上げるのです。この筋ポンプ作用の働きが低下すると下肢静脈瘤になるのです。

 

鍼灸で、静脈瘤の周りの硬い筋肉を鍼灸でほぐしますと、筋肉が伸びたり縮んだり働きが良くなります。筋ポンプ作用を復活させると、歩いている時に足の静脈血が心臓に戻され下肢静脈瘤は改善されるのです。私も鍼灸が静脈瘤に効く機序はこれだと思っていたので、ここまでは想定内でした。

 

本の説明から、陰部静脈瘤の例として写真にコブが写っているところを鍼灸で刺激すれば卵巣まわりの血流を良くすることができる、ということを得たのが収穫でした。

 

妊娠をご希望の方の鍼灸治療にこの写真が大きなヒントになると確信しました。

 

さらに調べますと、慢性骨盤痛、骨盤内うっ血、下肢静脈瘤はお互いに関連があるようです。足の血行を改善すると慢性骨盤痛が良くなるということもわかりました。ここでも足のどのツボを使うのが最善策かがポイントになりますね、ちょうどこの本の写真がヒントになると思います。

 

鍼灸が月経痛に効いたり、不妊治療に効果があるという論文のエビデンスの1つとして骨盤内や卵巣まわりの血行を改善できるからなのですね。

慢性骨盤痛症候群、月経痛、不妊治療に血海というツボを使うのはもちろん、そこを伸びやかにする治療をすればさらなる効果があるだろうと、いろいろと考えているところです。

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