婦人科

産後の肩こりと母乳トラブルのツボ

3月20日祝日に鍼メーカーのセイリン株式会社主催の講座「産後の肩こりと母乳トラブルのツボ」の講師として、講義&実技をさせて頂きました。

この写真は赤いニットを着た私が「天宗」というツボのとり方をお伝えしてる様子です。天宗は肩こりにも母乳にも良く効くツボですが、場所を探すのが難しいのです。そこで身体を触りながら一緒にツボを取っています。まるで鍼灸学校の実技の授業みたい~

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私自身、出産は助産院を選んでおり、その経験から実は助産師になりたいと思っていました。子育てが一段落した時に助産師になるにはどうしたら良いかを調べましたら、まず看護師の資格をとり、さらに助産師の勉強をするので最低4年もかかることを知りました。私には無理そうと思い、そこでもう一つ他に興味のあった鍼灸に進むことにしたのです。

ところが私は鍼灸学校3年の後に、教員養成過程2年に進学したので合計5年を費やしました。だったら助産師を選べば良かったわ~、と思うのは後の祭りですねcoldsweats01

さあ、講座の話です。出産後の悩みは何と言っても母乳トラブルですね。今回ご参加の助産師さんから

「最近は母乳が出過ぎる方が多くなっています、昔は出過ぎる人は今より少なかったので、食事が関係しているのかしら」

という談話がありました。母乳が出過ぎれば詰まるし、出なくければ赤ちゃんは泣くし、どちらも困るのです。

さて講義では

①母乳は血液からできており、これを運ぶ血管が要。

②母乳が詰まるのは、血液が溜まっている。

③血管の交通整理が重要。

と私の考え方を説明しました。

交通整理の考え方はこうです。血管は筋肉で出来ています。筋肉は縮んだり伸びたりします。ですから血管も伸縮するのです。詰まりを解消するには、血管をギュッと収縮させて詰まった物を排出させます。中身の血液が排出しますと、今度は血管は伸びて(血管が太くなって)次の血液がやってきます。

もし乳腺炎という炎症がおきていれば、フレッシュな血液には炎症を治す白血球が含まれています。血管の詰まりを解消すれば乳腺炎を修復してくれます。

血管という筋肉は自律神経で動いています。鍼灸は自律神経をコントロールするのが得意なのです。これが母乳の詰まりや乳腺炎に鍼灸が効果を出せる機序だと思っています。

一方で母乳不足も血液循環を良くすることが効果的です。ただ母乳不足はさらにプロラクチンという母乳を作るホルモンが必要です。鍼灸で血流アップしつつ、授乳を頻回に行いプロラクチンを分泌する刺激も大切です。

母乳トラブルのツボといえば「膻中」です。ネットでヒットするのも膻中です。場所は前胸の中央、骨の上で乳頭の高さです。でも私はこの膻中で効果を出せるとは思えないのです。私はツボというのは大雑把な目印でしかないと考えています。なぜそのツボを使うのか、その理由を考えることが大切です。

講義では母乳の素である血液の通り道と膻中というツボの関係を説明し、膻中をどう捉えて、どう活かしていけば良いかをお伝えしました。

おっぱいに血液を運ぶには胸につながる肩、背中の血管も視野に入れて治療していきます。そこで肩こりのツボもご紹介しました。実技では二人一組になり「こりスポッと」というツボを刺激するシールをツボに実際に貼って行きました。和気あいあいと楽しかったですよhappy01

肩こりと母乳の関係の記事はこちらです

Photo_2実技でツボにこりスポッと貼った後、場所がちゃんとわかるよう、写真に記録中!

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講習会後のアンケートに「血管を収縮させる考えかたにヒントを得ました」とあり、嬉しかったです。

私は講師という立場でしたが、助産師の皆さんから普段お困りのことが色々と伺えて、実は私が勉強させて頂きました。これをもとにして鍼灸でさらに多くの女性のお役に立てればと思っております。

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高齢出産

40代半ばでの出産は、様々なリスクがあり心配で鍼灸治療を受けていらした方から、スピード安産でしたとご連絡を頂きました。おめでとうございます!!とってもうれしいです。ありがとうございました。とお返事しました。

この方は、お腹が張りやかったのですが、鍼をしてお腹を柔らかにしますと歩き易いとおっしゃっていました。また胎動がとても多かったそうです。胎動が多いということは赤ちゃんの運動能力を高める良い機会と私は考えています。

母子手帳の後ろに、赤ちゃんの成長を測る質問がありますが、その多くは運動に関連した質問しています。例えば

寝返りする
はいはいする
立つ
歩く
走る
お喋りする
スキップする

おっぱいを吸ったり、お乳をごっくんするのも運動です。呼吸は脳が調節している運動能力の一つです。寝ている間も呼吸をしていますよね?それは脳が調節してくれているからです。

妊婦さんに鍼灸をして10年以上が経ちました。鍼灸をすると胎動が増えるとおっしゃってくださるので、その意味を考えてきました。胎動は赤ちゃんに沢山の刺激を与え、脳を刺激しているんだなと思っています。

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母乳不足

安産鍼灸は以前に比べて認知されてきたように思いますが(でもつわりにも鍼灸が効くのはまだ知られていないようで残念です!)産後の女性にも鍼灸は助けになるんです。

母乳不足にも鍼灸は役立ちます。なぜなら、、、

母乳は血液からできています。血液の通り道である血管は自律神経の影響を受けています。鍼灸は自律神経を操作するのが得意なのです。特に、血管を拡張させる副交感神経を優位にさせる作用に鍼灸は優れています。

乳房の血管が広がれば母乳の量も増えるのはお分かり頂けますね?

ただし、母乳の分泌を司っているいるのは脳から分泌されるホルモン、プロラクチンです。ここが反応するには最低3日かかるといわれています。血管を広げるだけではなく、プロラクチンにも働きかけることが大切です。

また血流を良くするために、身体全体の動きも拝見して身体の歪みを取ることもしています。

このように、、血管、ホルモン、血流、身体の歪み取り、全身調整をすることで混合栄養から母乳だけで赤ちゃんを育てられるようになられた方が沢山いらっしゃいます。完全母乳で赤ちゃんを育てたい、また母乳が足りないのでは、とお悩みの方は鍼灸院に相談してみてください。

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メイ治療式・妊婦鍼灸治療の講座のご案内

1/18(日)にセイリン株式会社さんの本社で、プロ鍼灸師の方を対象に「メイ治療式・妊婦鍼灸治療」の講師を担当させて頂きます。前回の講義の様子はこちらにございます。

メイ治療式・妊婦鍼灸治療は、私が10年間、妊婦さんと向き合って治療させて頂いた経験から考えて組み立てたものです。

妊娠すると妊婦さんの身体がどう変わっていくのか、どのように鍼灸で妊婦さんの辛さを楽にしていけるのか、またお腹の赤ちゃんにどのような影響を与えることができるのかなどもお話していきます。

有資格者の方が対象のため実技中心の講座ですが、鍼灸学校の生徒さんもご参加いただけるよう、丁寧に説明いたします。

ご興味のある鍼灸師、および鍼灸学校の学生の方はセイリン株式会社さんまでお問い合わせくださいませ。

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副鼻腔炎

妊娠すると免疫がおちるので、いったん症状がでると治りにくい事があります。とくに副鼻腔炎、これは妊婦でない人でも治りにくい事があります。妊婦さんは薬が使えないことがありますし、患者さんご本人も薬を使うことに抵抗があります。

先日、副鼻腔炎がなかなか治らず、仕方ないので、薬を使ってみたものの、少しも改善せずお困りの妊婦さんがメイ治療室にお見えになりました。

彼女は、副鼻腔炎による、頭痛、顔面痛、歯痛があり、治療をしようと、私の指がお顔にわずかに触れただけで、痛みで顔をしかめて、顔を横にそらします。

これは相当痛いのだと察しました。でも治療をしなければ、この辛い痛みも取れませんし、改善もしません。ツボを取るための触診の間、30秒位だけ我慢してもらいました。ツボが決まれば、あとはそれほど痛いこともありません。

治療が進み、10分位たったでしょうか。試しに患者さんが顔をしかめたツボを押して確認してみると、顔をそらしませんでした。痛みはどうですか?と伺うと

「最初より、痛みが減っています」とのこと。

うつ伏せになって頂き、背中のツボを治療して、「鼻水がでるなら、どんどん鼻をかんで出してくださいね」と伝えて終了しました。

2回目にお見えになった時

「治療を受けてから、どんどん鼻がでて、すっきりしました。治療前はなかなか鼻が出なかったのです」とのこと。

もう私がお顔のツボに触れても痛がりませんでした。病院でも医師から「改善しているので、薬はおしまい」と言われて喜ばれていました。

妊娠中は鍼灸でお役に立てることが多いと感じています。

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妊娠するとお尻が悪化する

痔のお話です。

妊娠すると、赤ちゃんを育てるために母体の血液の量は増えます。血液というのは、水分からできているので、妊娠中は血液量を増やすために、母体が水を溜めこみます。妊娠後期は赤ちゃんがグンと育つので、それに合わせて母体もどんどん水を溜めていきます。そのため出産が近くなると身体が、特に足が浮腫んでくるのです。

妊娠が進みお腹がどんどん大きくなると、下肢の水分が戻りにくくなります。妊婦さんの中には下肢の血管が膨れて静脈瘤になる人もいます。

そして痔というものは、肛門の周りの血流が悪くなり、血液が戻りづらくなった状態です。妊娠すると血液量が増え、その上に下肢の血流が戻りにくい、とくれば当然痔は悪化します。

もともと痔を患っている方は、妊娠中は要注意です。

鍼灸治療は、血流を良くするのが得意です。妊娠中も快適に過ごすことがお腹の赤ちゃんにも良いはずですね。

メイ治療室には妊婦さんが多く通われていますが、痔の無い方でも、妊娠が進むとお尻の肛門周りが重苦しいと訴える方がいらっしゃいます。痔の鍼灸治療をすると「すっきりしました~♪」と喜ばれています。

お尻も、赤ちゃんのいる子宮も、同じ骨盤内にあります。鍼灸で血流を良くすのは、赤ちゃんにとっても良いことだと考えています。

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妊婦さんの治療

私達、鍼灸師が使う鍼のメーカー、セイリン株式会社 さんで「妊婦さんの治療」の講座を7月13日に担当させていただきました。

私は、鍼灸学校で実技を担当しておりますので、人前で鍼を打つデモンストレーションは、慣れているのですが、初めて会う方の前でお話しすると思うと、やけに緊張しました。でも講座が始まってしまえば、私の意識は講義に集中し、人の目を気にすることなくリラックスして話ができました。

さて、お知らせです。この講座は申込みを開始してすぐに満員になってしまいました。そのために今回申し込まれて参加できなかった方々がお待ち下さっています。ので来年も開催する予定です。メイ治療式・妊婦鍼灸治療にご興味のある方はセイリンさんのHPでチェックしてみてください。お目にかかれるのを楽しみにしたいますhappy01
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更年期と遺伝子

女性の閉経前後の約10年間を更年期とよび、身体的症状や精神的症状が強くでることがあります。体のほてり、動機、発汗、不眠、気分の落ち込みなど、人によって様々です。これらは諸症状は女性ホルモンの乱高下が原因と言われています。

その原因として、父由来の遺伝子と母由来の遺伝子が異なる命令を出す結果、女性ホルモン量の乱高下につながり、更年期の諸症状が引き起こされる、と国立大学法人、総合研究大学院大学が発表しました。

この2つの遺伝子は、更年期の前では、双方が繁殖を促し、更年期の後では、双方が閉経を促していると。ところが、更年期の約10年間は、父由来の遺伝子は閉経を促し、母由来の遺伝子は繁殖を促すとのこと。

こちらがそのプレリリース

http://www.soken.ac.jp/news_all/3252.html

また、更年期症状の程度は人種間で違いがあるそうで(私は知りませんでした)、遺伝子が解明されている今日では、今後のさらなる研究に興味がわきました。

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安産

つわりが終わる時期をとうに過ぎているにもかかわらず、ムカムカするのです、と妊娠7ヶ月の妊婦さんがいらして、鍼灸で体調を整えました。1回目の治療が終わった後

「まったくムカムカしません、ええ~、鍼灸ってすごい!」

とおっしゃってました。それから、安産鍼灸の治療を継続してくださりました。

「もうお腹が大きくてシンドイから、予定日より早く産みたい~~!」

と弱音を吐くも、ほぼ予定日の出産となりました。今日では体重が多い赤ちゃんが、成人病リスクが少ないと言われています。彼女の赤ちゃんも3200グラムと立派でした。

メイ治療室では、子宮の動脈(胎盤に栄養を届ける血管)が広がるツボを使っているので、どの赤ちゃんも3200グラム以上で産まれています。しかも安産!

この方も初産にもかかわらず、陣痛がついて6時間のスピード出産!でした。

長引く陣痛は母体を消耗させます。そして母体が疲労すると陣痛は遠のき易くなる、の悪循環に陥ります。

私の考える安産とは、陣痛が始まったら、一歩も引くことなく、着実にゴールを目指して歩を進め、最短の時間で出産するものです。これが母体の疲労が少なく、産後の育児のための体力が温存できる形だと考えています。

妊婦さんには安産を迎えていただけますよう、その方に合わせたツボを使って安産灸や安産鍼灸をしています。

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うれしいメール

先日、出産報告のメールをいただきました。嬉しいですね。
吉田様
ご無沙汰しております。
ご連絡が遅くなりましたが、11月30日に無事に男児を出産いたしました。
さっそく朝と夜が逆になってしまい寝不足です・・・。
先生には出産前から大変お世話なり、
ここまでこれました事を感謝しております。
こちらこそ、ありがとうございました。
ご主人様がお忙しいので、自宅での腰のお灸をご自身でなさり、本当によく頑張られました。おめでとうございました。

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