健康

「虐待が脳を変える」新曜社

虐待、愛着障害、精神疾患、PTSD、うつ病と、脳の発達の関連について、脳科学者の友田明美氏とフリーライターの藤沢玲子氏によって書かれた本を読んだ。中盤まできて以前に読んだことがあると気が付いた。その上で気になったことが以下です。


・褒められるのは、お金など報酬をえるのと同じ喜びと脳が認識する。実験で脳の反応をfMRIで調べたところ、脳の線条体が賦活した。これは褒められるとお小遣いをもらるのと同じくらいやる気が出ることを意味している。


・虐待を受けた時期が小さい時であるほど脳は通常とは違った発達をする。その結果は思春期を過ぎた頃に脳に表れる。


・虐待を受けただけでなく、DVを見た時にも脳はダメージを受ける。それも身体的暴力よりも言葉により、DVを目撃した人の方が脳へのダメージが6倍も大きかった。


親の喧嘩は子供に見せてはいけない、の根拠になる内容でした。

Ptsd   

 

 

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コロナウイルス vs 免疫

明日、安倍首相が緊急事態宣言を発令します。小池都知事がいま会見を開いています。

さて、コロナウイルスが侵入しても無症状の人と重症化する人がいるのは知られています。その人の免疫系がどう働いているかがカギになります。

免疫は白血球が担っており、その中でもT細胞が要です。T細胞にはいくつかの種類があります。

・ヘルパーT細胞(免疫の司令官、以下ヘルパー)

・キラーT細胞(ウイルス汚染された細胞を壊す、以下キラー)

・サプレッサーT細胞(免疫を終了させる)

 

これを見るとキラー(コロナウイルスに汚染された細胞を壊す)が大切に思えますが、キラーはヘルパーの指令で働くので、ヘルパーがしっかりしていないとキラーは発動できません。というわけで、免疫力でいちばん重要なのはヘルパーT細胞なんです!

お灸をするとヘルパーT細胞が増えことが分かっています。最近メイ治療室ではそのデータを患者さんに渡しています。それはコロナウイルスが跋扈しているからです。

実はこのヘルパーT細胞を働けなくするウイルスがいます。怖いですねー。それがエイズウイルスなのです。それでエイズになると免疫不全症候群になるのです。ところが、エイズ患者の方でもお灸をするとヘルパーT細胞が増える、というデータがあります。

 

そのデータはイギリスのチャリティー団体Moxafricaのものです。このページに以下の説明があります。

「2016年には長年のRCT/臨床研究の結果、結核とHIV患者のお灸の効能として免疫力(CD4)の向上を証明することに成功しました」

このCD4こそがヘルパーT細胞なのです。どうです?お灸ってすごいでしょう!

 

もうひとつ、NHKのサイトにT細胞の免疫の話がでています。

いま、免疫力を高めよう~新型コロナ、感染へのそなえ~ ここから抜粋 ↓

「高齢者の場合、1週間を過ぎても免疫の活動量があまり増えず、免疫力が若い人と比べると、低くなっています。これは50歳を過ぎるころから、『T細胞』と呼ばれるウイルスを攻撃する免疫細胞などが新しく作られにくくなることが原因の1つとみられています」

高齢者の方こそお灸をして頂きたいです。お灸は自宅でもできます、私も自分でお灸しています。

免疫を高めるならお灸!です。

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潰瘍性大腸炎の改善、自宅のお灸効果

潰瘍性大腸炎の女性患者さん。初回の問診で寛解期と仰っていました。鍼灸を開始した時は寛解期とはいえ症状がありました。

夜中の睡眠中に目が覚めてトイレで排便がある。昼間は粘液、出血が少しあるとのこと。

治療を開始して5回目の頃、夜中にトイレに行っているが、その後はすぐに寝られるようになりました、とのこと。伺うと今までは夜中のトイレの後はなんだか寝られなかったそうです。それでは昼間は眠かったのかした?と伺うと、眠かったのだそうです。でも今は昼間はすっきり動けるようになったとのこと。

昼間の粘液、出血も減ってきました。潰瘍性大腸炎の症状で粘液、出血がへるのは病状が改善している証拠です。内臓の傷が良くなるから出血が減り、傷を治すための粘液、傷を保護するための粘液が減るのです。

実はこの頃、つまり彼女の夜中の睡眠が改善する前に、彼女と私は相談して自宅のお灸を開始していました。背中や腰のツボに自宅でお灸をして頂くので、ご家族の協力が不可欠でした。そこで彼女は多忙を極めるパートナーに頼んでお灸をしてもらうことにしました。

この後から夜中の睡眠が変化しています。睡眠のリズムは自分でそうそう変えられるものではありません。緊張している自律神経=交感神経がゆるんでもう一つの自律神経=副交感神経が優位なると心身ともにゆったりして眠りに入れるようになります。この自律神経の調節は脳の視床下部で行われています。自宅でのお灸が脳の視床下部の興奮を変化させたと考えられるポイントはいくつかあります。

1、ツボにお灸する、その熱刺激により身体の自律神経が変化した。

2、彼女はこの自宅のお灸が気持ち良いと仰っているので、その快適な刺激により身体がリラックスして副交感神経が優位になった。

3、信頼しているパートナーが多忙極める中で彼女に向き合う時間を作ってくれている、という慶びが副交感神経を優位にしている。

4、多忙な中で自宅のお灸の間が会話の時間となりパートナーとの信頼が深まり彼女の精神的な安定をより深くして副交感神経が優位になった。

5、パートナーにも彼女がお灸してあげることで彼女が家族の支えになっているという役割、立場が彼女の精神的な安定になり副交感神経が優位になった。

6、お灸は免疫のメインであるヘルパーT細胞を活性化するので彼女の体内の免疫系が整って粘液、出血が減ってきた。この潰瘍性大腸炎の症状の改善が彼女の精神的な安定に作用して副交感神経が優位になった。

7、夜の眠りの質が良くなると免疫系が整うので潰瘍性大腸炎の症状が改善し、彼女の不安が減ったことで副交感神経が優位になった。

思い当たるのはこんなところでしょうか。実のところ彼女の心は安らいできているそうです。

自宅のお灸恐るべしです!あなどれません。

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天気痛、気象痛、天気病

気象痛、天気痛ってご存知ですか?天気の変化、気圧の変化、台風などでおこる不調で新しい概念です。とはいえ昔から感じている人は多かったはず。私もゴールデンウイークは頭痛で寝込んでいました。症状は2つに分けられます。

①痛み:頭痛、片頭痛、古傷が痛む、術後の傷が痛む。
②つらい:首コリ、肩こり、気分の落ち込み、イライラする、からだがだるい。

これらの症状は内耳の血流が悪い方に起こることが分かってきました。鍼灸で耳の後ろのツボ達を刺激して血流を良くしますと天気による痛み、つらさが改善しています。

春先は三寒四温で天気の変動が大きいので体調を崩しやすい方は鍼灸治療も選択肢に入れてみてくださいね。

こちらも参考になさってください。

東京都板橋区志村1-1-13

女性のための鍼灸メイ治療室

03-3966-3828

都営三田線、本蓮沼、志村坂上から徒歩5分

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乳酸菌飲料の糖分は?

板橋健康まつりに興味があり行ってみました。

栄養指導コーナーで展示してあった、市販の飲料にどの位の糖分が入っているのか?

私が目を見張ったのは、乳酸菌飲料1個の糖分はスティックシュガーにすると何本ですか?というもの。

何本入っていると思われますか?

 

板橋区健康まつり 健康飲料、乳酸菌飲料

    

なんとスティックシュガー4本分の砂糖があの小さな乳酸菌飲料に入っているのです。

あの小さな容器にですよ!!

衝撃が大きく皆さんにお伝えしたくて写真を撮ってしまいました。

 

食事をせずに、これだけを飲んだら血糖値急上昇しますのでお気を付けください。

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膝の痛み、歳を重ねても諦めないで!

膝が痛いと日常がままならず辛いですね。

正座ができるようになった症例はこちらです。

病院で変形性膝関節症(OA)と診断された方の症例です。

患者さんのご自宅から病院まで徒歩5分で歩けるところを、彼女は膝の痛みで40分もかかったそうです。なかなか良くならず困っていたところ、お知り合いから「膝の痛みに鍼灸が効いたわよ」とのことで当院、メイ治療室で鍼灸を希望されました。

初めての電話でこの話を伺って

「あの、、、ウチの治療室までいらっしゃれますか?」

「大丈夫、すぐに近くなんです。私の家は〇〇の所です」

「ではお近くですので、気を付けてお越しください。」となりました。

 

症状は

・膝の前と、膝のお皿の内側が痛い。

 

様子は

・両膝ともに曲がっており、真っ直ぐに伸ばせない。

・片方の足は膝頭が外向き。いわゆるO脚変形。

 

初回は治療室まで杖で歩いてこられましたが、膝の痛みで治療室の引き戸を開くことも難しかったのです。

現在は10回位の鍼灸治療が済みました。先日は治療室に向かう途中でお知り合いに会い

 

「あら、普通に歩いてるじゃないの!杖はいらないの?」と驚かれたそうです。そして彼女は気が付いたそうです。

 

杖を持つのを忘れて家を出てきたたことを。

「まっいっか、(杖なしで歩いて)行っちゃおうって思ったのよ~」とのこと。

 

私は彼女に「ご自身で歩く自信がついてきていらっしゃるのですね」とお伝えしました。

 

実はO脚変形も良くなってきて、歩く姿もスッとして綺麗になっています。

 

年齢を重ねて、変形性膝関節症と診断されても、またO脚変形があっても諦めないでください。

鍼灸で改善するケースもあるんですよ。

 

女性のための鍼灸 メイ治療室 03-3966-3828

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骨盤学

昨日、理学療法士(PT)の山崎かなみさんの「女性のカラダを守る骨盤学」でお勉強してきました。

久しぶりのにわか学生です、実技もあり面白かったです。やっぱり実技よね。私も講座を頼まれたら絶対に実技付きにしてますもん。

でその実技が(へー、女性のお股も触診しちゃうんだ~、PTの世界では普通の事なのかな・・・)とちょっと驚き。いや、もちろん服の上からなんですよ鍼灸の勉強会もけっこう脱ぐので、他の業界から見れば驚きかも、と思ったり。

さて、山崎さんが最後に動画を見せて下さいました。骨盤底筋群が収縮すると上にある膀胱が押されて変形するエコーの動画。

そこで思い出したのは少し前に読んだ泌尿器科のドクターの本。

加齢で膀胱の筋肉は固くなる

  ↓

尿が貯められない

  ↓

頻尿、夜間尿

と説明があり、どうすればいいかというと

答:膀胱の筋肉をストレレッチすれば膀胱の筋肉がしなやかに伸びる。でその方法が骨盤底筋を収縮させる。

という内容でした。

なるほど、骨盤底筋を動かすと上にある臓器は上方に押される(ストレッチされる)のがよ~く解りました。動画は理解が速い。

で今日さっそく難病指定の潰瘍性大腸炎で困っている患者さんに「骨盤底筋を動かして腸の状態を変えましょう!」と昨日の実技を伝授。

下腹の深層筋の動きで骨盤底筋の動きをチェックするのですが、患者さん、骨盤底筋を動かしたことがないらしく表層の腹筋に力が入ってしまいます。

そこで私がデモンストレーションして患者さんにその動きを触って頂きました。そうしましら患者さん、すぐに正しく筋を動かすことに成功されました。私自身が見本をお見せするのが治療に役立つのを実感しました。

実はその昔、スポーツトレーナーの講座で、この深層筋を動かすっ!の実技があり、なかなか出来なくて泣きながら練習したことがここに結実しました。

でも骨盤底筋を動かせば腹横筋も動くんですね、スポーツトレーナー講座の時に知っていれば、あんなに練習で苦労しなかったのにい~~

勉強会に行くと「あ、これも。あ、それも臨床にいかせる~」と考えながら参加するのが楽しいです。

 

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産後の肩こりと母乳トラブルのツボ

3月20日祝日に鍼メーカーのセイリン株式会社主催の講座「産後の肩こりと母乳トラブルのツボ」の講師として、講義&実技をさせて頂きました。

 

この写真は赤いニットを着た私が「天宗」というツボのとり方をお伝えしてる様子です。天宗は肩こりにも母乳にも良く効くツボですが、場所を探すのが難しいのです。そこで身体を触りながら一緒にツボを取っています。まるで鍼灸学校の実技の授業みたい~

 

Img

私自身、出産は助産院を選んでおり、その経験から実は助産師になりたいと思っていました。子育てが一段落した時に助産師になるにはどうしたら良いかを調べましたら、まず看護師の資格をとり、さらに助産師の勉強をするので最低4年もかかることを知りました。私には無理そうと思い、そこでもう一つ他に興味のあった鍼灸に進むことにしたのです。

 

ところが私は鍼灸学校3年の後に、教員養成過程2年に進学したので合計5年を費やしました。だったら助産師を選べば良かったわ~、と思うのは後の祭りですね

 

さあ、講座の話です。出産後の悩みは何と言っても母乳トラブルですね。今回ご参加の助産師さんから

 

「最近は母乳が出過ぎる方が多くなっています、昔は出過ぎる人は今より少なかったので、食事が関係しているのかしら」

 

という談話がありました。母乳が出過ぎれば詰まるし、出なくければ赤ちゃんは泣くし、どちらも困るのです。

 

さて講義では

 

①母乳は血液からできており、これを運ぶ血管が要。

 

②母乳が詰まるのは、血液が溜まっている。

 

③血管の交通整理が重要。

 

と私の考え方を説明しました。

 

交通整理の考え方はこうです。血管は筋肉で出来ています。筋肉は縮んだり伸びたりします。ですから血管も伸縮するのです。詰まりを解消するには、血管をギュッと収縮させて詰まった物を排出させます。中身の血液が排出しますと、今度は血管は伸びて(血管が太くなって)次の血液がやってきます。

 

もし乳腺炎という炎症がおきていれば、フレッシュな血液には炎症を治す白血球が含まれています。血管の詰まりを解消すれば乳腺炎を修復してくれます。

 

血管という筋肉は自律神経で動いています。鍼灸は自律神経をコントロールするのが得意なのです。これが母乳の詰まりや乳腺炎に鍼灸が効果を出せる機序だと思っています。

 

一方で母乳不足も血液循環を良くすることが効果的です。ただ母乳不足はさらにプロラクチンという母乳を作るホルモンが必要です。鍼灸で血流アップしつつ、授乳を頻回に行いプロラクチンを分泌する刺激も大切です。

 

母乳トラブルのツボといえば「膻中」です。ネットでヒットするのも膻中です。場所は前胸の中央、骨の上で乳頭の高さです。でも私はこの膻中で効果を出せるとは思えないのです。私はツボというのは大雑把な目印でしかないと考えています。なぜそのツボを使うのか、その理由を考えることが大切です。

 

講義では母乳の素である血液の通り道と膻中というツボの関係を説明し、膻中をどう捉えて、どう活かしていけば良いかをお伝えしました。

 

おっぱいに血液を運ぶには胸につながる肩、背中の血管も視野に入れて治療していきます。そこで肩こりのツボもご紹介しました。実技では二人一組になり「こりスポッと」というツボを刺激するシールをツボに実際に貼って行きました。和気あいあいと楽しかったですよ

 

肩こりと母乳の関係の記事はこちらです

 

Photo_2実技でツボにこりスポッと貼った後、場所がちゃんとわかるよう、写真に記録中!

 

Img_2

講習会後のアンケートに「血管を収縮させる考えかたにヒントを得ました」とあり、嬉しかったです。

 

私は講師という立場でしたが、助産師の皆さんから普段お困りのことが色々と伺えて、実は私が勉強させて頂きました。これをもとにして鍼灸でさらに多くの女性のお役に立てればと思っております。

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母乳のメリット、良い点

赤ちゃんに母乳をあげることには、多くの良い点があります。例えば

赤ちゃんの胃腸はまだ未熟なので、消化酵素がたくさん出せません。胃腸は日々成長てし、6ヶ月かけて消化酵素の分泌を整えていきます。お母さんの体は赤ちゃんの生まれった日を知っているので、母乳は赤ちゃんの消化酵素に合った栄養を、6ヶ月の間、毎日毎日変化していくのです。

大は小を兼ねるといいますが、多過ぎる栄養を与えられたら、赤ちゃんの体には負担がかかりますよね?母乳の含む栄養は日々変化して、赤ちゃんの体に負担を掛けることなく、そして必要な栄養は十分に満たしているのです。

母乳を分泌したことのない体は、最初は上手く行きません。でも、この事を知っておいて欲しいのです。母乳の量は、母体が決めるのではなく、赤ちゃんが母乳を飲む量(赤ちゃんが乳首を刺激する量)で決まるという事を。ですから腰を据えて母乳を与えることが肝心です。

実は最近、妊婦さんで逆子治療にいらして逆子が治った方との会話で興味深いことがありました。母乳不足の話です。次は母乳不足の原因について書きたいと思います。

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風邪の季節 咳止めのツボ

今年は暖冬とはいえ、今日あたり冷えますね~。患者さんや私の周りの方にも咳が出て、とくに夜寝ると咳き込んで眠れないんです、という話をよく聞きます。

咳止めのツボといえば喉元の「天突」です。ここにシール状の鍼(については、こちらの記事を参考になさってっください)を貼ると咳は止まり易いのですが、この度、私の家族も咳で眠れない夜があったので「天突」にシール鍼を貼ったのですが、効果はいまひとつでした。そこで咳で眠れないといえば喘息です!!それではと喘息の咳によく効くツボを試したところ、家族はすっきり眠れました。

それは「膏肓・こうこう」と呼ばれ、背中の肩甲骨の内側にあります。よく肩こりの方が「肩甲骨の間がつらいんです~」とおっしゃるところです。肩甲骨の内側、背骨よりをご自身で触っていただいて「あ~、ここ」というところが「膏肓」というツボです。咳で辛い方は試してみてください。

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