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2016年1月

正座はしないでください

膝がたまに痛む方です。特に立ち姿勢が多い日は、夕方膝がつらくなるとのこと。歩行時に問題はありません。

過去に病院で「今後は正座はしないでくださいね」と言われたので、(もう、私は正座ができないんだ)と悲しかったそうです。

この方、お年の頃はそろそろ更年期、という感じです。まだまだお婆ちゃんには程遠い年齢です。ということは、骨粗鬆症でもないでしょう。では膝の骨の変形でしょうか?

夕方に辛い、ということは疲労が原因と思われます。骨は大丈夫そうです。だって骨が原因なら痛みは夕方に集中しないですよね?

さて、あちこちチェックすると、夕方に膝が痛む足は、片足立ちが3秒できませんでした。痛みで立てないのではありません。筋肉が弱いのです。自分の身体をささえられない足、これでは夕方痛くなるのも無理はありません。

弱い筋肉があれば、それを補う筋肉あり。ということで、使い過ぎの筋肉があるのです。このアンバランスの状態で足を使うため、夕方に辛くなるのだろうと考えました。

そこで、どの筋肉を使って歩いているのかを探しだし、また使っていない筋肉も探します。使いすぎの筋肉は鍼灸で緩めます。使っていない筋肉は簡単な筋トレをお伝えして、毎日ご自宅で筋トレに励んで頂きました。この「励む」は、苦しい筋トレするのではなく、少しの筋トレだけれども毎日行う、の意味です。この積み重ねが大切なのです。ローマは一日にして成らず。膝が良くなるには、半年は必要とお伝えしました。

鍼灸と筋トレを並行したところ、3回治療を受けて頂いた後は、明らかに痛みの回数や、痛みの強さも減ってきました。この良くなっているという患者さんご自身の実感が、身体を治そうというモチベーションになります。鍼灸治療と筋トレで3ヶ月経った今では、膝が痛むことはありません。しかし、私がチェックをするとまだ完璧ではないので(それは患者さんも感じることができます)もう少し通ってくださいね、とお伝えしました。

なにより患者さんご自身が「正座をしても良いのですね!!」と喜んでくださいました。

病院のMRI、レントゲンには筋肉は映りませんので、これが原因の痛みや辛さは医師は正確な診断が難しいのだそうです。

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実は眠れなかったんです

いろいろな困り事があり、鍼灸にいらっしゃいました。

その一つに便秘がありました。薬を飲まないと、すっきり出ないとのこと。お腹の音を聞くと薬の効果なのでしょう、音がにぎやか過ぎました。そしてなによりお腹全体が硬いのが気になりました。

お腹は自律神経で動いています。そこで柔らかいお灸で自律神経を整えるツボを刺激していきました。

そうしたところ2回目の治療を開始しますと、お腹の音が「ぐう~」と鳴りました。

「今週は、お腹の音がよく鳴っていました」

これは、鍼灸に身体が応えてくれている証拠です!張り詰めた自律神経が、のんびりと緩み始めたのです。そして治療3回目のときには「いやあ驚きました。鍼灸を始めたら夜よく眠れるようになりました。」とおっしゃるではありませんか。

実は、今までは毎晩2時間おきに目が覚めていたのです。それでは身体も心も、つまり脳が休めません。身体が変調をきたすのも当然です。

脳が休むのも、お腹が動いてお通じがすっきり出るのも、自律神経がリラックスするからなんですよ、とお伝えしましたら

「私の症状は全てつながっているんですね。この辛かった肩こりが良くなって、首が動くようになったのも、つながっているんですね。」と納得されたようでした。

質の良い眠りは認知症をも予防すると言われています。鍼灸で身体を整えますと、体力の底上げにつながり、快適な日々をお過ごしいただけます。

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息苦しくて、深呼吸がしづらい

肺炎は治ったものの、呼吸をすると、時々喉が細くなったようで息苦しいとの訴え。特に深呼吸の時に起こりやすいとのこと。

私は「肺炎は良くなったけれども、まだ気道に炎症があるのかもしれない」と考え、気道の炎症を取るツボにお灸をしてみました。結果は

「う~ん。。。」とのこと。

それでは他のアプローチを考えて、首を動かしていただき観察すると、首がスムーズに動きません。そこで、首の動きが良くなるようにお灸で調整しました。そして呼吸をしていただくと

「あら~、楽になってます!!

ああ、良かったです。彼女の場合、呼吸をする時に使う筋肉、中でも深呼吸をする時の呼吸補助筋が縮こまっていました。そうお伝えすると

「肺炎の時に咳がひどく出て、その時に呼吸を大きくしていたから、それで辛くなっていたんですね」と気が付かれました。

そこで私も咳をする動作をしてみました。なるほど!咳をする前は息を大きく吸い込んでいました。何日も咳が続いて、呼吸を助ける筋肉がオーバーワークだったのですね。

呼吸がしづらい、また喉周りに違和感がある方は鍼灸を試してみてください。

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謹賀新年

謹んで初春のご祝詞を

申し上げます

    皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
   新年は1月5日(火)より診療いたします。
   今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
                    2016年 元旦
                 メイ治療室 吉田明代
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