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2012年6月

つわりでお腹が張る

妊娠しました!とご報告いただいた方に、さっそくツワリ症状が出てきました。

「食欲がなく、ダルクて、眠くて・・・、お腹がなんだかパンパンです」とのこと。

お腹を拝見すると、肋骨の下に手がはいる余裕が皮膚になく、パンパンに張っていて辛そうです。

妊娠すると自律神経の交感神経が作動して、内臓の動きを少なくします。その時にお腹の皮膚が突っ張る反射がでます。そして胃腸が動かなければ食べた物は行き場を失うので、吐くより他に方法がないですよね?それがツワリだと私は考えています。

鍼灸は自律神経に働きかけるのが得意です。動きの低下した胃腸も、鍼灸をすると動き始めます。この方も胃腸が動いてくると、お腹が柔らか~くなってきました。すると「ああ、お腹が楽になってきました 」とのこと。

お帰りの時にはお茶を飲みながら「なんだかお腹がすいてきました♪」とおっしゃっていました。

自宅でお灸によるツワリ・ケアができるよう、ツワリのツボにマジックで印をつけてお伝えしました。

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炎症性多発性関節炎(IP)のリスク評価

女性に多い関節炎(リウマチなど)の発症リスクを簡単なライフスタイル要因でチェックできると、第13回欧州リウマチ学会で発表がありました。

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対象は、2万5355人(40~79歳)で、その追跡調査を行った。

男性では、喫煙量が多いほどプラススコア(10箱毎/年で+1~+4)、肥満(BMI≧30)が+2、糖尿病が+4だった。

アルコール摂取は多いほどマイナス(1日3単以上で-3)となったほか、地位の高い職業は-4だった。

女性は喫煙については、喫煙の有無で「あり」の場合に+2で、出産歴2回以上も+4だった。一方、授乳期間は6カ月ごとに長いほどスコアはマイナスとなり、2年以上で-4だった。

日経メディカルオンラインより
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女性は、女性ホルモンの変動が関節炎の発症と関係が深いと言われています。ですから出産回数が増えると+4とリスクが高くなりますが、それを授乳期間で打ち消せるのは喜ばしいことです。

授乳中は脳からオキシトシンととプロラクチンというホルモンが分泌されます。

プロラクチンは排卵を止め、授乳する赤ちゃんがいる間は次の妊娠を抑制します。完全母乳で育児をすると、排卵は1年以上ないことが珍しくありません。出産前の妊娠中もまた、女性ホルモンの変動がないので妊娠~母乳育児の間、2~3年は女性ホルモンの変動から遠ざかります。これがリウマチのリスクを下げているのかもしれません。

またオキシトシンホルモンは「幸せホルモン」 「愛情ホルモン」  「安らぎホルモン」と呼ばれ、赤ちゃんとの絆作りに作用すると言われています。授乳期間が長くなるほど、このホルモン分泌も続きますので、女性の心身は安定すると考えられます。

ヒト本来の育児をするとき、女性は健康を手に入れることができるのですね。私自身も母乳育児で月経が長く抑制されたおかげで、貧血が改善しました。

メイ治療室では鍼灸で母乳育児のお手伝いをしています。乳腺炎を繰り返す、母乳が足りない等、どうぞご相談ください。

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腱鞘炎・手首の痛み

手首の痛みにはフィンケルスタイン試験 をしますが、この動作で痛みの出ないこともあります。その場合は、どのような日常の動作で痛みが出て困るのかを丁寧に伺いながら治療を進めます。

先日、アクティブなお子さんの育児で、手首を痛めた方の治療をさせて頂きました。そして鍼灸をしたところよく効き、直後効果を感じて頂けました。

2回目にお話しを伺っている時、彼女が「子供が走って来るので、こうやって受け止めると痛いんです」とおっしゃるその動作を拝見し

(ああ、この方は肩がうまく使えていないのだ!)と感じました。

そこで肩の動きを調べてみますと、案の定、痛みのある腕はバンザイができないの、でした。肩が使えないと肘から先ばかりを使って作業を行うので、その結果として手首に負担がかかっていることが分かりました。

肩の治療も加えたところ、手首の負担が減り、手首の痛みの解消も早くなりました。

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夏バテのお灸講座で使ったツボ

6月4日に板橋区の女性健康支援センターで「お灸でツボ刺激~夏バテ・冷えの上手な対策」をお伝えしました。

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今回は受付開始から20分で満員御礼になってしまったそうです。その後も多くのお問合せを頂いたとのこと。お問合せ下さいました皆様、どうもありがとうございました。参加できなかった方、お灸に興味のある方のためにこちらのブログでツボを公開いたします。

去年に続き2回目なので、今回はツボを少し変えてみました。

夏バテの症状はダルイ、疲労感、やる気がおきない等ですが、なぜそのように辛くなるのでしょうか?

夏は汗を出して身体がオーバーヒートしないように調節する「気候順化」という仕組みが働きます。これは1週間かけて気候にあった身体を作る仕組みで、自律神経が担っています。

ところが現代では外気温の暑さと、エアコンによる涼しさ寒さのギャップが一日に何度も起こるために、身体が混乱してしまうのです。そして自律神経が疲れてしまい、夏バテの症状が引き起こされます。

また、身体の熱を運ぶのは血液で、その容器である血管の運動調節を行っているのも自律神経です。自律神経が乱れると、熱の運搬にも支障がでて冷えを感じるようになります。

そこで自律神経を調整するツボとして ・中脘 ・天枢 ・関元

足の血管の調節は ・太渓 ・太衝

身体をつくる蛋白質の吸収アップをねらって ・手三里 ・足三里

基礎代謝の維持には ・命門 ・湧泉

としました。お灸は簡単にご自宅でできます、ぜひ上記のツボを参考になさってください。

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写真↑は参加者の皆さんがお腹に自律神経調整のお灸をしているのを、私がチェックしています。

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休診日のお知らせ

研修のため16月14日(木)はお休みさせて頂きます。
なお6月13日(水)は臨時にて診療いたします。

よろしくお願いいたします。

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寝つきが良くなりました

自宅のお灸をお薦めしたので、その感想を伺いましたら、

「寝つきが良かったのですが、さらに寝つきが良くなりました」

とのお答え。自律神経が副交感優位になったのですね。

最近、副交感神経を優位にすると健康に良い、という内容の本が盛況です。それは副交感がはたらく時、人はリラックスしているのです。すると血管が広がり、血流がよくなります。また胃腸が活発になるので、栄養が行き渡ります。すると各細胞が生き生きとして、傷や炎症の回復が早くなります。

私達は生きている限り、あちこちの細胞が傷ついています。例えば笑った瞬間に顔の細胞は壊れます。それは微細ですが、回復に時間がかかるとシミになります。細胞をいかに早く修復するかが、健康や美しさにつながります。

自宅のお灸は、身体をリラックスさせて副交感神経が働く仕組みを作ってくれます。

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